ノーチラス号と海の大蛸｢クラーケン｣
ピエール・アロナックスです。私は、素晴らしい体験をしました。 海に沈んだ私は、｢ノーチラス号｣という潜水艦に助けられました。 船長は｢ネモ｣(ラテン語で≪誰でもない≫という意味)と名乗り、海とその驚異、怪異に潜む謎のことを私に教えてくれました。 その一つは、特に印象的なものでした。 あなたは大蛸クラーケンの伝説を知っていますか？その触手で船を運ぶことすらできる、巨大なタコの怪物です。 そのとおり！ノーチラス号もその犠牲になるところでした。 この邂逅は、もっとも私の印象に残ったものの一つでした！
アミアンのこのコースに私の名前が選ばれたことを、私がどれくらい誇りに感じたかぜひ知っていただきたいと思います！ きっとあなたも、この伝説に出会えることでしょう。 大丈夫です、危険はありません。私が保証します。
つまり: 私はみなさまの推測の通り、ある小説の登場人物です。 その小説とは、『海底二万海里』（別題『海底二万里』）です。私を作り出した人物は、ジュール・ヴェルヌと呼ばれる作家です。 私は特別なキャラクターなのです。この小説の挿絵画家は、私の顔のモデルに、ジュール・ヴェルヌ自身を選んだのですから…
